切断・かんながけ
材料となるアクリル板は畳一畳以上の大きさ。厚みがあると重量も相当あります。これらを加工して製品にしていきます。
大きいサイズの部材をパネルソーで切断し、大切りした部材をヨコに並べてランニングソーで小切りにします。必要に応じてミゾ入れも行います。切断した切り口にはカンナをかけてきれいにします。
昇降盤加工・穴加工
昇降盤で部材を切断します。刃物を替えれば、斜め切り、角度切り、 角R加工、厚物板切り、パイプ切り、ミゾ加工など色々な加工ができます。ボール盤では穴加工を行います。
汎用機のほかにも、コンピュータで制御するNCルーターやレーザー加工機を用いることもあります。お客様の課題やコストに合わせて加工方法も変わります。


面取りについて


機械加工後の樹脂の角部は、バリが発生したりとても鋭利です。 ケガの防止やその後の接着・組立などの工程をスムーズにするために、面取りで鋭利な角部を除去します。
直線の面取りは面取機にて加工します。
面取機でとれない角はひとつひとつ手で行います。大変な作業ですが、安全な製品にするために必ず行います。




糸面取り
糸面取りは、0.1ミリから0.3ミリ程度の面取りです。角の尖った部分をカッターで糸のように細く削り取ります。
デザイン上、角を除去したくない場合でも、ピン角のままでは危険な場合、糸面取りを行います。
職人が1辺ずつ手作業で行う作業です。
C面取り
角を削って45度の面を作る加工です。C面取りをご希望の場合は「面取り角度」「面取りの最大の深さ」などをご指定いただくことができます。
R加工
R面取りは角を丸くする加工です。手が触れる箇所のケガ防止、他の部品との接触による破損防止を目的とする場合もあります。弧を描くように角を切る必要があるため、専用の工具やプログラミングが必要です。R3、R5などのように「弧の半径」でRの大きさを指定していただけます。
内側コーナーの処理について

刃物を用いた内側のコーナーの仕上がりは、R加工をしたように丸くなります。
刃物が回転しながら材料を削り取るので、刃物の径に影響を受けることになります。

レーザー加工はごく細い光線を照射するため、刃物を使った切削よりも、鋭い角度を出すことができます。
内側のコーナーをピン角にしたい場合には、レーザー加工がお勧めです。