彫刻の技術
彫刻材料の選び方
アクリル板にはキャスト材と押出材があります。キャスト板は熱に強く硬い、押出材は熱に溶けやすくキャスト材に比べ柔らかさがあります。
彫刻した時には、硬度があるキャスト材は白くクッキリと彫刻され、押出材では透明感のある仕上がりとなります。
みやび工芸ではアクリルをはじめとする樹脂のNC彫刻とレーザー彫刻を行っています。どちらもコンピュータで制御するため、正確で再現性の高い彫刻が可能です。
NC彫刻
NC加工機専用の工具(刃物)で材料を削って彫刻します。刃先角や形状、彫る深さなどによって同じデータを用いた彫刻でも様々なバリエーションが生まれます。工具の形状を活かした切子のような装飾的な彫刻ができます。
レーザー彫刻
レーザー光線の熱で材料を溶かして彫刻します。工具のサイズに影響されないので微細な加工も可能です。写真を彫刻で再現することもできます。
表彫り・裏彫りについて
表彫り
表彫りは材料の表面となる部分にそのまま文字を彫る方法です。デザインの自由度が高く、立体的な仕上がりを楽しめます。
裏彫り
裏彫りは、反転させた絵柄や文字を材料の裏面から彫刻する方法です。表面を触っても彫刻の凹凸はありません。彫刻面が保護されるので耐久性が高くなります。

墨入れについて

彫刻後の溝に塗料を流し込むことを墨入れといいます。墨入れすることで、可読性、視認性が高まるので、ネームプレートや銘板、キーホルダー、サインなどでよく利用されています。